- (APOKIさんとの)お話をいただいたときはすごくワクワクしました
- 想像以上に馴染んでなんの違和感もなくて、すごいなって
- 私たちからファンの皆さんへのお手紙を8人全員で書いて。それをまとめて作られた曲
- ドーム公演ができる女性アーティストはなかなかいないので、Girls²が叶えられたら
- 楽曲リンク
Girls²、8名新体制初EP。小川桜花と山口綺羅にバーチャルK-POPアーティスト・APOKIとのコラボで描く未来図を聞く
2023.05.24
■日本にとどまらず海外のほうにも目を向けて、もっと新しいものを自分たちに取り入れて
──まず最初に、新体制を迎えた心境から聞かせてくだい
山口綺羅(以下、山口):きっとファンの皆さんはまだ見慣れない部分もあって、不安なところもあると思うんですけど、私たちは8人で前を向いて頑張ろう、8人でもっと成長していこうっていう気持ちでやっています。今回のEPは、ファンの皆さんを安心させられるようにという想いも込めて制作したので、その気持ちが伝わればいいなと思います。
小川桜花(以下、小川):最初は私たちも不安はあったんですけど、新体制になってから、みんなでいろいろと話す機会も増えて。なんなら前よりも強い気持ちになってるし、今は不安もなく、前向きに、リラックスしながら頑張れているかなって思ってます。
──どんな話をされたんですか?綺羅さんと卒業された石井蘭さんは“きららん”のコンビとしても人気でした。
山口:そうですね。「ダンスでグループを引っ張っていこう」ってふたりで話したこともあったんですけど、8人になってから、個々やグループでのレッスンやスキルアップの期間があって。正直に言えば、ダンスがうまい子が抜けたことによって、迫力も減るかなとも考えたんです。でも、みんな歌って踊れるし、ひとり欠けた部分をみんなで支え合っているので、頑張ろうっていう気持ちのほうが強いですね。
小川:今、いろんなダンスの先生にレッスンをお願いしてるんですけど、褒められる機会が増えてきて。「うまくなったね」って言っていただけているので、それはいいことだなって思って。
──グループ結成から5年目という節目でもありますよね。
山口:最近、そのこともよく話してるよね。今、メンバーの多くが海外に行きたいっていう気持ちを持っていて。海外のほうに目を向けて活動するというのではなくて、海外も視野に入れて、もっと活動を広げられたらいいよねって。今はまだ、日本でもGirls²が知れ渡ってるとは言えないんですけど、日本にとどまらず海外のほうにも目を向けて、もっと新しいものを自分たちに取り入れて、活動がもっと増えればなっていう話をしたりとか。
小川:あとは、それぞれの武器をもっと強くしていくっていうことと、持てる武器を増やしていくっていうこととか。今年1年間はスキルアップの年っていうふうに決めていて。それぞれのスキルや武器をすごく鍛え上げているので、これから少しずつ、目に見えてわかるような結果となったらいいなって思っています。
──それぞれは今、どんな武器を磨いてますか。
山口:私は『ZIP!』で「キテルネ!」のリポーターをさせていただいているので、一番はどのバラエティーでも対応できる力ですね。日々、リポーターの場数を踏んで、経験を積んで、トーク力を学んでいきたい。これは絶対に自分の武器になりますっていう、何かひとつ特化したものがあったらいいなと思ってますね。
小川:もともと趣味で始めたギターの練習を再開しました。最終的にはステージ上でみんなの前で披露ができるぐらいまで磨き上げたいなって思ってるので、今、頑張ってます。あとは、英語の勉強ですね。英語が話せるだけで、活動の幅が広がるんじゃないかなと思ってるので、英語の勉強も頑張っているし、個人の活動だとモデルの仕事が増えてるので、もっと美しい体にしたいなって思ってます。
■(APOKIさんとの)お話をいただいたときはすごくワクワクしました
──おふたりから海外や英語の話が出ましたが、最新のEPはまさに海外にも視野を向けたものになってますね。APOKIさんとコラボすることを聞いたときはどう感じましたか。
小川:楽しみでした。今まで海外の方とコラボレーションすることがなかったので、そのお話をいただいたときはすごくワクワクしましたね。
山口:バーチャルK-POPアーティストとのコラボって、他のアーティストでもあまり聞いたことがなかったので、すごく驚きました。TikTokのフォロワーがとても多く世界的に有名なアーティストなので、こんな貴重なコラボの機会をいただけてうれしいなっていう気持ちでした。
──楽曲を受け取ったときの印象は?
小川:ポップで今どき感があって、かわいさもあって。好みの楽曲だったので、どういう感じで仕上がるんだろうなっていう楽しみがありました。
山口:私たちらしさも残しつつも、お互いの魅力が発揮できるような楽曲だし、すごく心地よかったです。あと、今回は歌詞に3ヵ国語も入っていて。そこも今までのGirls²にはない、新しい部分ですね。
小川:韓国語パート、英語パートって完全に分かれているわけじゃなくて、ミックスしているので、聴いていても面白いんじゃないかなって思います。
──桜花さんは英語パートの担当が増えましたよね。
小川:そうですね。インターナショナルの幼稚園に行っていたので、発音にはあまり苦戦することがなかったです。私は英語の歌を歌っているときのほうが歌いやすいし、自分のカラーが出せるなっていうのも感じるので、英語のパートが増えたことはすごく私としてもうれしいです。
──カップリングの2曲でも英語パートが多いので、これからの大事な武器のひとつになるなと思います。綺羅さんはラップパートです。
山口:新体制としての初楽曲でもあったので、普段よりもさらに気合いを入れて、レコーディングしました。変に硬くしすぎず、普段通り、いつも通りの感じでリラックスしてレコーディングができました。
──“ぴえん”とか、“知らんけど”とか、今っぽいフレーズも入ってて。
山口:ファンの方も、この曲を最初に聴いたときに、“ぴえん”のところに反応してくれて。ちょっと新鮮だったみたいです。
小川:私たちも、歌詞が届いたときに、“ぴえん”がカッコよくなるのかなっていう不安はあったんですけど、綺羅と(原田)都愛がカッコよくしてくれました。ふたりは声の質もカラーも違うし、ラップのテイストも違うので、すごくわかりやすいんですよね。綺羅は個性的な声をしてるので、それがより際立ってるなと思います。私は英語と日本語の差をあまりつけたくないなと思ったので、日本語も雰囲気的にちょっと英語っぽい感じに寄せて歌ってみて。私のパートもラップっぽい感じになっているんですけど、“きらとあ”がしっかりしたラップをしてくれているので、私はどちらかというと、メロディを意識してレコーディングに挑みましたね。
■想像以上に馴染んでなんの違和感もなくて、すごいなって
──実際にコラボした感想はどうですか。
小川:実は会ってもいなければ、お話もしたことはなくて(笑)。私たちが先にレコーディングをして、それをAPOKIさん側にお送りして、APOKIさんがレコーディングしてくださって。完成したものを聴いたときは、想像以上に馴染んでなんの違和感もなくて、すごいなって思いましたね。
山口:もうメンバーの一員のような感覚になるくらいマッチしていたので、素敵なコラボになったかなと思います。完成したMVを見たときも、本当に9人組みたいに感じたくらい。
小川:動きも滑らかだし、ダンスもしっかり踊れてるからびっくりしたよね。
山口:もうメンバーだなって思った(笑)。
──(笑)MVはオールCGになってますね。ダンスのポイントを教えてください。
山口:ほぼ手だけでダンスしている“チクタクダンス”がサビのポイントになっていて。今までのGirls²の振りにしては、比較的簡単なほうで、みんなも真似しやすい振り付けになってます。
小川:TikTokでも撮影しやすいようなダンスでもあるし、がっつり踊りすぎず、サビは簡単なダンスにして。その他の部分、ラップパートはがっつりヒップホップを踊るので、その差も楽しんでほしいです。
──ファンの方の反響はどうでした?
小川:やっぱり3ヵ国語が入ってるっていうのが新鮮だったみたいですね。特に、韓国語がGirls²の曲に入ってるのが新鮮っていうコメントが多かったです。すごくうれしかったのは、「Girls²が進化してる」っていうコメントもしていただけて。頑張った甲斐があったなと感じました。
山口:日本の方だけじゃなく、海外からコメントも多かったので、APOKIさんのファンの方も見てくださってるのかなと思うと、すごくうれしかったです。
──そして、先にライブでも披露していた「CLICK」と新曲「LETTERS」の2曲がカップリングとして収録されています。
小川:この2曲は私たち全員で話し合って、デモ音源の候補曲から選ばせてもらったんですね。
山口:本当にいろんな曲があって。最初はとにかく自分が好きな音源をいったんみんなで共有し合って。その中から今までやったことのないような曲をみんなで絞って考えた感じですね。
小川:テーマは「ダンス曲」にして、どんなテイストのダンスになるのかを想像しながら、まず、「CLICK」を選んで。
山口:結構、難しかったよね。どの楽曲もめちゃくちゃよくて。最終的に決まったのがこの楽曲だったんですけど、「CLICK」がGirls²のダンスをいちばんよく見せられるのかなって思いました。
──歌詞はガールクラッシュ系の強い女性を描いてますよね。
小川:揺るぎない、ぶれない強い意志を持った女性ですね。今、自信がないなとか、何か嫌なことがあったという方にぜひ聴いてほしいですね。
山口:結局、楽しんだほうがいいし、“私は私よ”っていう感じがあって。誰のことも気にせず、自分は自分で堂々としていていいんだよって言われてるような気がして。背中を押してくれる楽曲でもあり、めちゃくちゃかっこいい楽曲なので気に入ってますね。
──ちなにみ“好きな場所や 聞きたい曲とか/すぐに教えたいの”というフレーズがあるので、教えてもらってもいいですか。
山口:安田レイさんの「Brand New Day」ですね。オーディション番組の課題曲になっていたのを聴いたんですけど、自分を見失いそうになったときに聴くと、背中を押されるし、私はスイッチが入りました。
小川:私はONE OK ROCKさんの「キミシダイ列車」ですね。聴いてる最中に前向きに、よっしゃ頑張るぞってなれる楽曲だなって思っていて。私が今まで聴いた曲の中でいちばん感情が揺らいだ楽曲だし、いつ聴いても絶対前向きになれますね。
──好きな場所は?
小川:好きな場所は家ですけど(笑)、行きたい場所なら、アメリカです。ニューヨークに行って、いろんなトレンドを勉強しに行きたい。実際に行って、肌で感じたいなって思います。
山口:私は人がいない公園。裏路地みたいなところにある公園が好きなんですよ。家よりも外にいることが好きなんですけど、誰もいない場所にひとりでいるのがすごく好きで。行きたい場所は私もアメリカです。ロサンゼルスに行きたいですね。英語の勉強をしつつ、現地のダンスレッスンを受けてみたいなと思います。
──ありがとうございます。「CLICK」はダンスプラクティス動画が公開されてます。ポイントはありますか?
小川:ガッツリ踊っているのと、メリハリだったり、最後に持っていくラストスパートの追い込み具合とか。全部が見どころですね。
山口:これはもう真似するというより、見て楽しんでいただきたいと思ってて。新体制になって初のダンスを特に魅せたい曲っていうのもあって、制作期間中には、メンバーとめちゃめちゃ話し合ってレッスンして。私たちのダンスという武器を発揮する楽曲なので、このプラクティスビデオは本当たくさんの方に届いてほしいなって思います。
■私たちからファンの皆さんへのお手紙を8人全員で書いて。それをまとめて作られた曲
──もう1曲の「LETTERS」もメンバーで決めた楽曲ということですよね。
小川:そうですね。新体制初リリースっていうのもあって、ファンの皆さんに向けた楽曲がいいねっていうふうになって。あと、ライブの最後のアンコールに持っていけるような楽曲がいいねっていう話も出ました。実際に私たちからファンの皆さんへのお手紙を8人全員で書いて。それをまとめて作られた曲なので、最初から最後まで私たちの思いが詰め込まれてる楽曲になってます。
山口:ここまで来れたのもすべてファンの皆さんのおかげだし、そもそも私たちはファンの皆さんがいなかったら活動もできない。シンプルに言うと、「いつもありがとうございます」という感謝の気持ちを込めて書きましたね。
小川:感謝の気持ちと、メンバーを含めたみんなに対する愛。あと、私はずっとみんなに夢を与えたいなって思ってるので、そういう気持ちをお手紙に書きました。
──“キラキラな未来へ/見たことのない景色を見よう”と歌ってますね。
小川:そうですね。私はライブの最後のときには必ず、「今度はみんなをアリーナに連れて行きます」っていうふうに伝えてるので、すごくいい曲だな~と自分で感じちゃってます(笑)。
──歌詞にはグループ名も入ってますよね。
小川:私は“We all are Girls²”を歌うときはメンバーみんなのことも思ってました。“好きだぞ”って思いながら。
山口:素敵やん。そんなこと思ってんの?
小川:ふふふ。この曲は基本的にダンスはないんですけど、最後の“We all are Girls² forever”のところでギュッて集まって。ここで、ファンの皆さんも含めてみんなでGirls²ですよっていうのをちゃんと見せたいなと思ってますね。
山口:横1列になってみんなで手を振りながら歌ってるので、メンバーが歌ってる声を聴くと、いろんなことが蘇ってくるんですよね。だから、この楽曲はファンの皆さんに届けているけど、実際は自分たちにも届けている楽曲なのかなって感じてて。特に、桜花や(隅谷)百花、(鶴屋)美咲がアドリブでフェイクを入れてるところを聴くと、あぁぁぁ~って。
小川:あはははは。
山口:立ち位置的に、私/(菱田)未渚美/桜花なんですけど、地声が聴こえてくるんですよ。本当に気持ちを込めて歌ってるので、胸がギュッてなりますね。
──この5年間のどんな風景が思い浮かんでますか。
山口:いろんなことがあったね。
小川:うん。デビューしてない、お互いがまだ合宿で頑張ってる姿から…。
山口:うわ~。懐かしい。
小川:ショッピングモールでリリースイベントをいっぱいやって、本当に毎週末、回ってて。気づいたらホールツアーしてて、アリーナライブやってっていう過程がもう本当に全部蘇ってきますね。それを思い出すと同時に、もっと大きなステージに立ってる自分たちも思い浮かべています。
山口:私はデビュー当時、メンバー間でもまだちょっとぎこちない頃のことかな。私たちの場合はmirage²をやりながら、Girls²と活動が重なってた期間があったので、そのときのキツかったこととか。
小川:まだ学校もあったしね。
山口:あとは、アリーナライブのときに見たファンの皆さんの表情とか。これからもっと楽しませていきたいなっていう気持ちもすごく大きくなるし、今、応援してくれる人たちをもっと大事にしたいなっていう。ファンのみんなっていうか、家族みたいな存在が思い浮かびますね。
■ドーム公演ができる女性アーティストはなかなかいないので、Girls²が叶えられたら
──これからの未来はどう見えてますか。
小川:まず、最初に掲げている目標は、アリーナツアーをやることですけど、最終的にはドームに立って、次は世界で活躍したいんです!私の思い描いている未来像はそうなってます。もうワールドツアーまで浮かんでます。
山口:あははは。夢、デカっ!大きい!
小川:SNSにワールドツアーの詳細が出ちゃってます。見えちゃってるのでやるしかないです。
山口:あははは。私もアリーナ、ドームですかね。世界までは、まだ言わないでおきます(笑)。そんなに簡単ではないと思いますけど、ドーム公演ができる女性アーティストはなかなかいないので、Girls²が叶えられたら、どんなに幸せなんだろうなって、日々想像してますね。
──とても前向きですよね。
山口:はい!最初にも話したんですけど、まだ不安に思ってる方も多いと思うんですね。でも、今回のEPは、新体制のGirls²をもっと応援しようって思ってもらえるように気持ちを込めて制作しました。このEPでもっと新たなファンの方に出会いたいし、ずっと応援してくれているファンの皆さんをもっと大事にしていきたい。本当に一つひとつ、こだわって作ったので、たくさんの方に届きますようにっていう気持ちが大きいです。
小川:今回を機に、制作の部分でも携われるようになってきたので、もっと評価してもらえるように頑張りたいですね。新体制になることが決まったとき、私たち自身も複雑な感情になったんですよ。私たちには準備期間というものがあったので、心構えができていたんですけど、ファンの皆さんにとってはいきなりの報告だったので、当時の私たちのように、複雑な気持ちになった方がたくさんいると思うんですね。でも、私たちは既に前を向いて、トップを目指して頑張っているし、皆さんのことをずっと大切に思ってるので、これからも安心して応援してくださるとうれしいなって思います。
──“後悔なんかさせないから/Come on,follow us.”って歌ってますし。
小川:そう!ついてきてください!!
山口:期待してください。
INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 大橋祐希
楽曲リンク
リリース情報
2023.5.24 ON SALE
EP『Countdown』
プロフィール
Girls²
ガールズガールズ/2019年6月26日にデビュー。メンバーは、テレビ東京系特撮実写ドラマ『ガールズ×戦士シリーズ』初期3作品(2017年~2020年放送)、それぞれのオーディションで主演を勝ち取り、歴代ヒロインを務めた卒業生から構成される。2019年~2021年には、メンバー全員がテレビ東京系『おはスタ』へ“おはガール”としてレギュラー出演。スーパーキャッチー&ダンサブルな楽曲群と、個性あふれるメンバーによるダンスパフォーマンス、そして、TVドラマ出身者ならではのビジュアルクォリティが最大の魅力。2023年4月より8名体制での活動をスタート。
Girls² OFFICIAL SITE
https://www.girls2.jp